ここは、どこなんだろう。
何も聞こえない。何も感じられない。
寒くて、寂しくて、真っ暗で——何の息吹も感じられない場所。
でも、後悔はしていない。
最後まで、戦ったから。
最後まで、逃げなかったから。
誰かが想いをつなげてくれるって、信じてるから…
だから、後悔は…してないの。
してない、けど…
『——セラ』
何も聞こえないはず。
でも、どこかから聞こえてくる——私を呼ぶ、いくつもの声。
『ただセラを救いたいだけの…機械のような存在だ』
『セラ。俺が死んだら、お前に会えるのか…』
何も感じないはず。
…でも、温かくて、なのにどこまでも寂しくて、悲しくて…"私"が、揺さぶられる。
『…セラ。救えなくて…ごめん』
ねえ、何度も何度も、聞こえたよ。
その度に、いいよって言ってるはずなのに、私の想いは、深い黒にかき消される。
もう、謝らないで。
お願い。…もう、泣かないで。
あなたを泣かせてるのは…私?
『セラに…会いたい…』
声にならない、声。
もう、抱きしめる腕がない。抱きしめられない。
ごめんね。だけど…私は…
私は…ここに、いるよ…
いると…いいなと。
急に、セラさんを書きたくなりました。
これの続きのような文→
「声のない会話」